むさしのエリアインダストリー 2023』刊行

 このたび武蔵野エリア販路開拓事業委員会によって、『むさしのエリアインダストリー2023』が刊行されましたこと、心より深く感謝申し上げます。

 本会は、名前の通り武蔵野エリアと呼んでいる武蔵野市、三鷹市、小金井市の三市の商工団体が協力して販路開拓を目指すものであります。

 そのために、まず視覚的に分かりやすい紙の冊子を作り身近な交流を促進し、その後希望者は、このデータをベースにして「日本の中小企業と国内大手企業・海外企業をつなぐビジネスマッチングサイトJ-GoodTech(ジェグテック)」に登録するという流れになっています。

 ジェグテックは、経済産業省所管の独立行政法人中小企業基盤整備機構が運営し「国内外の企業へ情報を発信し、最適なビジネスパートナーを見つけ、製品開発や新規取引に結びつけられるように登録企業を支援します」という組織です。さらに出会いが広がります。

 このたびの一歩が良き出会いを呼び、大きな一歩となるよう願っております。

武蔵野エリア販路開拓事業委員会

委員長 川 﨑 武 夫

高い技術やアイディア豊かな企業を掲載

 武蔵野市の工業は戦前より、横河電機製作所や中島飛行機株式会社武蔵野製作所などを中心に工業の街として協力工場や下請工場などが多く集まり工場建設が行われ、昭和35年~40年頃は高度経済成長のもと工場数は300事業所を超えていました。

 その後、武蔵野市は時代の変革により工業の街から商業の街に移り変わり、準工業地域にはマンションや住宅が多く建設され、工場の多くは新天地を求めて他市に移転し、現在は、商業都市化、市民生活が核の街となっています。

 武蔵野商工会議所工業部会は、1958年(昭和33年)に創立以来、そのような環境の移り変わりの中でも、各企業は、いつに変えることなく技術革新と創造性豊かな創意工夫で、又、工業部会は、そのような個々の企業相互の「交流・団結」の中心的存在として、止まることなく歩み続けています。

 この冊子には、高い技術やアイディア豊かな企業が掲載されておりますので、是非、ビジネスに繋げていただければ幸いです。

武蔵野商工会議所工業部会

部会長 菅原 芳紀

ものづくりの心を継承する三鷹の工業

 かつて「工場の町」であった三鷹。その起源は 1933 年(昭和 8 年)に正田飛 行機・三鷹航空の 2 工場が三鷹村狐久保に創業したことに始まります。戦前・戦 中は、東京周辺を代表する航空機関連の軍需工業都市として繁栄していましたが、 戦後、その面影はなくなりました。

 しかしながら規模を縮小しながらも存続する 工場や、新たに移転してきた中堅企業の工場、それらを支える中小零細工場など、 小規模ながら都心に近い工業都市としての一面を維持していました。しかしなが ら、住環境が良い三鷹エリアは工場跡地が高く売れてマンションに代わることも 多く、工場の市外移転が進みながら現在に至っているのが現状です。

 そのような状況の中でも変わらないものがあります。「ものづくり」の心であり ます。この武蔵野エリアの一角を担う三鷹市内には、そのものづくりの心を現在 も変わることなく受け継いでいる事業所が確かに存在しています。是非、目にと まる事業所がありましたらお気軽にお声をかけてください。お待ちしております。

三鷹商工会工業部会

部会長 川﨑 武夫

学術機関や研究機関とともに新たな産業を生み出す 小金井市の製造業

 小金井市内には東京農工大学・法政大学等のほか東京工学院専門学校・東京 都立多摩科学技術高等学校など、複数の理工学系の学校や国立大学等の学術機 関があり、また独立行政法人情報通信研究機構(NICT)等の研究機関が立地して おり文教都市としての一面を持っています

 また小金井市では創造的産業を支援するインキュベーション施設として農工大・ 多摩小金井ベンチャーポート(東京農工大学連携型起業家育成施設)が平成 21 年 度に設立され、同施設の入居状況もおおむね安定しています。

 製造業は生産活動の場であり、働く場でもある二面性を持っています。そうし た「しごと」を充実し、多様な「ひと」「くらし」につなげていく観点から、小金 井市商工会工業部会では、市内中小企業の高度化や規模の拡大などに向けた成長 支援、新事業創出や新規起業(インキュベーション)の支援、さらには他産業や 大学・研究機関との連携等による、新たな産業の創出支援、市外企業との協業等、 多方面からのアプローチを行っています。

小金井市商工会工業部会

部会長 渡邉 恭秀

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